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新たな風を感じる鈴鹿10時間耐久

 

 新たな仲間と共に初の日本GPへ望むSTR一同。ホームグランプリを前に、大阪で女性と一緒に歩くユサの顔は笑顔とは少し違っていた。

 鈴鹿のスケジュールの合間を縫っては彼女の看病をし心身ともに疲れて切っていたようだ。それを見かねた2人は、限られたプラクティスで最も改善できるよう走行計画を立案し、プラクティスを最小限かつ効果を最大限活かせるよう考えた。

 事前の合同プラクティスではフェラーリの安定性を示すことができたが、やはり1発の速さという面ではドイツメーカーに一歩劣っていた。しかし耐久レースで一発の速さは二の次とし、3名はレース決勝までただスティントを重ねていた。

 

 スタートのクラッシュを避けるべく、予選ではタイムを残さず走行練習のみをユサに託す一同。周りの速さを目にレベルの高さを感じつつも、じっとライブタイミングを見つめる。 

 

 そして始まる決勝。ユサは最後尾スタートでありながらも着々と順位を上げ、中断グループに入っていく。鈴鹿は抜くのが難しいことで有名だが、S時やスプーンなど、タイミングを瞬時に判断し順位を上げていく。

 

続くテルルも路面温度が上がり、タイヤのライフを気にしながら淡々とスティントをこなしていく。鈴鹿では路面温度の上昇によるタイヤ摩耗が激しく、事前に3名ともタイヤを守る走りを練習し続けていた成果がここに現れていた。

 

ユサもテルルも1ミスこそあったが、神様にお許しを貰い無事だったが、スクはお許しを頂けなかったようだ。

 

130Rのビッグクラッシュによりフロントは破損したが、MRなこともあり15分で早々にピットをあとにする。


Night Session

幸いダメージによるアライメント変化はなく、段々と夜が更けていく。

 

ユサは夜を未経験だが、周りと遜色ないペースで走り続けゴールに向けて走り続ける。その裏には、ビッゲストムーバーがかかっている事もあり、順位を維持するようチームから激が飛ぶ。


スタートとフィニッシュを担当したユサはチームの期待と共に7位フィニッシュを迎えたが、その無線は非常に緊張していた。

初めてのスタート・フィニッシュを担当し、その声は自身が無さそうだったが、走りは非常に自身に満ち溢れていた。

テルルもリアルサーキットドライブからのフィードバックが多く、鈴鹿に対して多くの知見を持っていた。この知見が他のサーキットでも生かされることに違いない。

 

2名の新人を迎えて挑んだ鈴鹿10耐は順位こそ中団に沈んだが、彼らの実力の片鱗を見ることができたようだ。次は年明けにアメリカ デイトナ州の24時間レースを迎えるが、戦力を強化し既に準備は始まっているようだ。

 

-Reward-

 🏆MOST POSITIONS GAINED -  1st  --最もポジションを上げたチーム

Crew Comment


Shanghai Tamon Racing

ユサ, #10 driver:

「STRに加入させていただいてデビュー戦だったんですがまずは完走出来たことに安堵しています。スタートを担当ということで緊張もしていましたが最初は接触の無いよう慎重に走り5周あたりから前の車に仕掛けていき何台かオーバーテイクも決まり1スティント終えるころにはポジションも大幅に上がり綺麗にまとめれたかと思います。2スティント目ではピットロードで速度超過違反をもらったりスピンしてしまったりと踏んだり蹴ったりでしたが、後半では抜かれた2台においつき1台をオーバーテイク出来ましたし最初のやらかしさえなければ・・・といったところでした。フィニッシュまではほぼ単独での走行でしたが明かりが少なくコース上が見えづらかったので結構抑えてましたね。3スティントとも終始安定したペースで30周近く走れたのでそこは今後の耐久レースについてもかなりの自信になりました。アドバイスをくれたスクさんのおかげでタイヤも壊さず管理できたので感謝しています。」


テルル, #10 driver:

「スク総監督のお声掛けがキッカケとなり、この度初めて耐久に参戦させていただきました。個人的な目標は「ノースピン、ノークラッシュ」としていましたが、1スピンを帰してしまいました。スピン・クラッシュにはならなかったものの、ヒヤッとした場面は何度も...。普段と違う緊張感の中ということもあり、全体的に力んでいたなぁと思います。しかしながら、練習のときから的確なアドバイス、運営をしてくださった監督のおかげで無事3スティント走り切ることができました。次は「ノーミス・チーム内ベストタイム」を目標に練習していきたいですね。」


スク, #10 driver:

「今回新たな助っ人2名とタッグを組み決勝を迎えることが出来て非常に嬉しく思う。彼らはタイヤの使い方、ペースを上げるタイミング、路面状況を的確に判断しスティントをこなしており、GT3車両へのブランクを感じさせない走りをしていた。車両をフェラーリに決めた時から、我々は速さより安定感、着実に進もうと決めていたが、それを私自身が崩す事となってしまい、非常に申し訳なく思う。ユサ選手もテルル選手も1ミスこそあったが速さと判断力、そして改善のスピードが早い非常に優秀なドライバーだと思う。次の耐久は来年だが、今年以上に期待が持てそうだ」


iRJL SUZUKA 10HOURS classification


Qualifying Result

Pos Team Car Best Lap Gap
1st TC CORSE E-SPORTS W Audi R8 LMS 1:57.319  
2nd Obsidian Racing 10H Suzuka Mercedes AMG GT3 1:57.616 +0.297
3rd MYS Racing Team Audi R8 LMS 1:57.857 +0.537
14th Shanghai Tamon Racing Ferrari 488 GT3 - -

Race Result

Pos Team Car Gap Laps
1st TC CORSE E-SPORTS W Audi R8 LMS   296
2nd FLAT SPOT RACING Mercedes AMG GT3 +51.789 296
3rd MYS Racing Team Audi R8 LMS -1 L 295
7th Shanghai Tamon Racing Ferrari 488 GT3 -6 L 290