
日が経つのは早いことで、Daytona24が1ヶ月以上も前に開催され、Bathurst12からも2週間以上が経過しておりました。
今年のGT3選手権は例年同様、オーストラリア バサースト市から開始となります。昨年は早々にマシンリペアが必要となり、あまり幸先の良いスタートとは言えなかったが、今年は2台のマシンを持ち込みDaytona24の良い流れを続けたい志で望んだ。
今回午前組と午後組の2チームに分かれ、共に事故のないレースを目標として参戦した。その中でも、午前チームにはSpecial Event初参戦のyusaことユサリンがエントリーしており、活躍が期待されていた。
予選はDaytona程うまく行かず、周りのレベルに圧倒され15番手で終える。中段スタートとなり、スタートは前後をよくよく注意しながら走行することとなった。ここバサーストはスタートで多重クラッシュが起きやすく、第一スティントは前方の様子をかなり伺っていたが、誰もクラッシュせず無事に1スティントを終えることができた。
スタートの順位アップを目論んでいたが、そうはならず13位でユサりんへバトンを渡すこととなった。
バサーストはコースレイアウト上オーバーテイクポイントがほぼ2箇所に限定され、コース上で抜くのが困難であった。

手が震えるユサりん:( ;˙꒳˙;):
ユサりんやりさ~んにバトンタッチしてからもコース上でのペースは安定しているが、皆が同じペースで走っているためミス待ちの状況となった。
ユサりんは1スティント毎に交代していたが、これはタバコのヤニ切れにより禁断症状が発生するためである。
ユサりんのヤニ燃費向上に期待しよう。
無傷のマシンにホクホク(●´ω`●)
りさ~んはいつも自分の番になるとマシンがズタボロであると高唱していた。しかしDaytonaに続き、今回もマシンが万全の状態で乗ることができ、心がホクホクしていた。
※ボンネットの浮きはいつ発生したか不明。。
しかし自身初のBathurstであるため、走りや表情はいつもより強張っていたように見える。それでも最終スティントでは、順位争いをしている相手にプレッシャーをかけ続ける余裕を見せた。

今回は本当に何もなくただただ走り続け、こつこつ順位を上げ続けた結果4位を獲得することができた。ただ上位の走力を見るに、これ以上の順位は望めなかっただろう。第一から最終スティントまで激しい順位争いが続き、ここまでレースらしいレースをすることが出来たのは、いつかのルマン以来ではなかろうか。
しかし何もなく無事に走り切ることが重要視される耐久レースでは、2回続けてクリーンなレースを展開できた事こそが宝である。ここバサーストは自身のミスだけでなく、周囲のミスによるトラブルが多く、不確定要素が多かった。実際、レース中各ドライバー最低2回は重大ヒヤリを経験していたが、柔軟かつ即座に対応し、車両にダメージを与えなかったのは各ドライバーの経験値の高さ故だろう。
今回も非常に安定したペースで周回することが出来、Incidentもたった8で走り切れた。次はまたアメリカの地Sebringに戻り混走になるが、やるべき事は変わらない。今年の耐久レースにおいて重要なのはトラブルフリーで走り切ることだ。
・4th Most Popular Paint February 8, 2020 --ペイントのトレンドランキングで4位に当選した

Crew Comment
Shanghai Tamon Racing

りさ~ん, #76 driver:
「ここ数年で間違いなく最高のレースの一つになったよ。誰も大きなミスなく最後まで戦う事が出来たのは、僕達が成長している証だと思う。レースに関しては、さっきも言ったように大きなミスはなかったけれど、いくつか危ない場面もあったよ。「一秒遅かったら…」巻き込まれていた事故もあったし、逆もそうだね「一秒速かったら…」っていう場面もあった。でも上手く切り抜けられる事が出来たし、とても幸運だったよ。
結果的には4位だったけれど、最後まで戦い抜いての順位だからとても満足してるよ。これで次も頑張れるね!」

ユサ, #76 driver:
「STRの正規メンバーとしてデイトナーをスルーし今回が初参加となりました。前年の別チームと同様AMGでセットへの適応も悪くなくプラクティス、決勝レースでは緊張しつつもリラックスして臨めました。ペースは安定し、目前での他車のトラブルにも対応できていたので、いい形で次のドライバーや今後のレースにも引き継げたと思います。
結果的に致命的なダメージもなく上位でのフィニッシュとなりましたがあと一歩で表彰台に届きませんでした。タイヤの摩耗も悪くはなかったのでもう少しタイヤを使って自分のペースを上げて臨みたいと思います。
前回無理を聞いてもらったメンバーと監督らには感謝しかありません。また走りたいです。」

スク, #76 driver:
「今日は4位が最も良い結果だったと思う。スタートの中団トラフィックの中ではペースコントロールが難しかったが、正しく対応出来たと思う。今回、恐らくチームの中で私が最もペースが悪かったが、チームメイト達の走力に助けられここまで順位が上がったのは本当に嬉しく思う。またそれ以上に2レース連続でクリーンな車両を持ち帰ることが出来たのは誇りだ。上位と下位では走っている時のプレッシャーが異なり、ミスが起こりやすいが、今回上位を走行している時に誰もミスをせず、それどころか重大ヒヤリにも対応できた。この素晴らしい状態を継続していこう!」
Bathurst 12H classification @split3
Qualifying Result
Pos | Team | Car | Best Lap | Gap |
1st | Devotion Simracing Red | Mercedes AMG GT3 | 1:59.935 | |
2nd | WMR(Team Bins) | Mercedes AMG GT3 | 2:00.553 | +0.617 |
3rd | JP's Sim Shed #888 | Mercedes AMG GT3 | 2:00.940 | +1.004 |
15th | Shanghai Tamon Racing | Mercedes AMG GT3 | 2:01.560 | +1.624 |
Race Result
Pos | Team | Car | Gap | Laps |
1st | Devotion Simracing Red | Mercedes AMG GT3 | 342 | |
2nd | PACE SYNDICATE - INGEBORG | Mercedes AMG GT3 | -1 L | 341 |
3rd | WMR (Team Wheely) | Mercedes AMG GT3 | -2 L | 340 |
4th | Shanghai Tamon Racing | Mercedes AMG GT3 | -3 L | 339 |
Bathurst 12H Lap Chart
下記は各ドライバーのラップチャート及びラップタイムの安定度を示したものである。
青枠は一人ずつ比較的安定したスティントを抜粋したものであり、右下の青数字はスティントのラップ上下の幅を示す。
また、Incidentを受けたラップは赤色でバツ印を追記している。
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